『エアコン生活』が招く落とし穴?|医療法人 好友会 ひらたクリニック|羽曳野市、古市駅の消化器内科・内視鏡内科・内科

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『エアコン生活』が招く落とし穴?

『エアコン生活』が招く落とし穴?|医療法人 好友会 ひらたクリニック|羽曳野市、古市駅の消化器内科・内視鏡内科・内科

2025年6月23日

~熱中症にかかりやすい“現代人”の意外な共通点~
こんにちは。ひらたクリニックです。
みなさんは「熱中症」と聞くと、どんなシーンを思い浮かべますか?
真夏の炎天下、部活中の高校生や屋外作業中の方が倒れる――
そんなイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
ところが近年、室内にいたのに熱中症になる人が急増しています。
しかもその多くは、子どもや高齢者だけでなく、「働き盛り世代」も含まれています。
なぜでしょうか?
今回は、“現代の生活スタイル”と熱中症の関係について、ブログを作成しました。

良かったら最後までお読みください。

エアコン生活の弊害

エアコンは快適。でも体は…
私たちの生活は年々快適になっています。
猛暑でも室内はキンキンに冷えた空調、移動はほとんど車。
「汗をかかずに夏を乗り越えられる時代」になったとも言えるでしょう。
しかし、体の側から見ると話は別です。
汗をかく経験が少ないことで、「暑さへの耐性(暑熱順化)」が落ちてしまうのです。
◆ 暑熱順化とは?
気温の変化に応じて、体が汗をかいたり血管を広げたりして体温を調節する力のこと。
この力は、実は「暑さを経験すること」でしか鍛えられません。
つまり、「クーラーの中ばかりで過ごす生活」=「熱中症に弱くなる体」を自ら作ってしまっているのです。

「あれ?だるいかも」は熱中症のサインかも

現代の熱中症は、“いきなり倒れる”より“気づかないうちに進行”するタイプが多くなっています。
特に下記のような「ちょっとした不調」に注意しましょう。
●朝起きたときからなんとなくだるい
●食欲がない
●軽い頭痛や吐き気がある
●夜になっても手足が熱っぽい
これらは「軽度の熱中症」のサインかもしれません。

その他の症状

◆ 軽症
めまい、立ちくらみ
筋肉のこむら返り(足がつる)
大量の汗
◆ 中等症
頭痛、吐き気
倦怠感(だるさ)
意識がぼんやりする
◆ 重症
意識がない
けいれん
呼びかけに反応しない
※特に、高齢者・子ども・持病のある方は重症化しやすいため、早めの対処が大切です。

熱中症を防ぐには?~“習慣”を見直す~

では、どうしたら現代の熱中症リスクから自分を守れるのでしょうか?
キーワードは「意識して“暑さに触れる”こと」と「水分+塩分補給」です。
● クーラーに頼りすぎない時間を作る
・朝夕の少し涼しい時間帯に散歩をする
・毎日10~15分、軽く汗をかく運動を(エアコンなしの室内でもOK)
※心臓病や高血圧のある方は、主治医と相談のうえ無理せず行いましょう。
● 水分だけでなく塩分も大切
大量に汗をかいた日は、水だけでなく塩分やミネラルも補給しましょう。
スポーツドリンクや経口補水液、塩タブレットなどを上手に使うと◎。

「自分は若いし大丈夫」…本当に?

意外かもしれませんが、熱中症で救急搬送される人の4人に1人は40~60代です。
体力に自信がある人ほど、水分補給や休息を後回しにしがちなのです。
また、在宅勤務やデスクワークが多い方も要注意です。
屋内でも気づかないうちに脱水状態になり、夕方ごろに体調を崩すケースも増えています。

私たちは便利で快適な時代に生きています。
でもそのぶん、「体が暑さに慣れない」という新たなリスクが生まれています。
暑い日には、冷房だけに頼らず
● 体に“暑さ慣れ”のチャンスをあげる
● こまめな水分・塩分補給を意識する
● なんとなくの不調も見逃さない
これが、現代に必要な“新しい熱中症対策”です。
気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
早めのケアが、夏を快適に乗り切るカギになります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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