2025年7月07日

こんにちは。ひらたクリニックです。
連日暑い日が続いていますが、皆さんは夏バテしていませんか?
夏バテと言うと「だるい」「食欲が出ない」「お腹の調子が悪い」などの体の不調があると思いますが、実はこの症状『腸の疲れ』から来ている可能性もあります。
本日のブログは腸の夏バテ対策をお伝えします。良かったら最後までお読みください。
暑さだけじゃない、夏の不調の正体は?
毎年、梅雨明けから真夏にかけて「だるい」「食欲が出ない」「お腹の調子が悪い」など、はっきりとした病気ではないものの、体の不調を感じる方が増えてきます。
これがいわゆる“夏バテ”ですが、実はこの症状、腸の疲れ=「腸の夏バテ」が関係している可能性があります。
腸は食べたものを消化・吸収するだけでなく、体全体の免疫や自律神経のバランスにも大きな役割を果たしています。
そのため、腸が弱ると、体全体が元気をなくしてしまうのです。
夏の生活習慣が腸にダメージを与える?
夏は、気温や湿度が高くなる一方で、冷房の効いた室内と外との気温差が大きくなります。この急激な温度差により、自律神経が乱れ、胃腸の働きが低下しやすくなります。
さらに、夏は以下のような腸にとって過酷な環境がそろいやすいのです:
・冷たい飲み物や食べ物の摂りすぎ
・冷房による体の冷え
・暑さによる睡眠不足・ストレス
・不規則な食生活(そうめんやパンなど単品食になりがち)
これらが積み重なることで、腸内環境が乱れやすくなり、「食欲不振」「下痢・便秘」「疲労感」「肌荒れ」など、夏特有の不調が現れやすくなります。
「腸の夏バテ」チェックリスト
次のような症状が2つ以上あれば、腸が夏バテしているサインかもしれません。
・食欲がわかない
・冷たいものばかり欲しくなる
・お腹が張る、ゴロゴロする
・便がゆるくなった、または便秘気味
・朝起きても疲れが残っている
・風邪をひきやすくなった
腸の状態が悪くなると、栄養の吸収がうまくいかなくなり、免疫力や代謝が下がって、ますます体調を崩す悪循環に陥ることもあります。
腸を整える“夏の腸活”3つの基本
① 「冷やしすぎ」に注意!
冷たい食事や飲み物を摂りすぎると、腸の血流が悪くなり、働きが鈍くなります。
氷入りのドリンクは避け、なるべく常温~ぬるめのものを選ぶようにしましょう。
胃腸を温める意味でも、朝は味噌汁やスープを一杯飲むのがおすすめです。
② 発酵食品+食物繊維を意識的に
腸内環境を整えるためには、善玉菌を含む発酵食品(ヨーグルト、味噌、ぬか漬けなど)と、それらのエサとなる食物繊維(野菜、海藻、きのこ、雑穀など)の両方を摂ることが大切です。
夏野菜のトマトやきゅうりも水分補給に優れていますが、サラダだけでなく温野菜やおひたしにして、腸を冷やしすぎないように工夫してみましょう。
③ 生活リズムをととのえる
睡眠不足、ストレス、運動不足は、すべて腸の動きを悪くする原因になります。
夜はぬるめのお風呂にゆっくり入り、副交感神経を優位にしてから眠るのがおすすめです。
また、軽いウォーキングやストレッチなども、腸のぜん動運動を助ける効果があります。
体の声を聞くことが腸の健康を守る第一歩
腸は非常に敏感な臓器です。ストレスや環境の変化にも影響を受けやすく、体調の“バロメーター”とも言われています。
2週間以上にわたる腹部の不調や便通異常が続くときには、我慢せず、早めにご相談ください。
特に、血便や急激な体重減少、強い腹痛を伴う場合は注意が必要です。
まとめ:腸を整えて、夏を快適に乗り切ろう
「夏バテ=暑さのせい」と思われがちですが、実は腸の働きの低下が原因である場合もあります。
毎日の食事、生活習慣を少し意識するだけで、腸はぐっと元気を取り戻します。
暑さに負けない体を作るためにも、今年の夏は「腸の健康」から見直してみませんか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。